安藤まなのてきとー日記

22歳 発達障害の母の日記です

最近思うこと

「結婚は勢いとタイミング」と結婚した人は口を揃えて言う。結婚する前は何を言っているか分からなかったけど今なら分かる。結婚は本当に勢いとタイミングだ。何年も付き合っていても結婚せずに別れてしまうこともあるし、私のように付き合っている時間がなくても結婚出来たりする。夫と結婚出来たのは本当に奇跡だと思う。

20歳を超えていたから婚姻届を親に黙って提出することが出来た。一度夫が「私がまだ19歳の時に出会っていたら僕たちは1年間付き合ってから結婚したのかなあ」と言っていた。それは誰にも分からないが多分結婚出来ていなかったのではないかと思う。プロポーズされた時のあの勢いがなかったら結婚出来なかったのではないかと思っている。そしてそのタイミングを逃したら次はいつになっていたことやら…。もしかしたら次はなかったかもしれない。そんなことを考えると本当に奇跡だなと思う。

でも結婚して同居を始めるまでは心配なことばかりだった。1番やっかいだったのはやはり私の両親の説得だ。絶対に説得出来ないことは分かっていたので黙って入籍してしまった。親に黙って結婚したので駆け落ち的な感じになるなーと思っていたし、しばらくは親と連絡を絶つつもりだった。一緒に住み始める日はあらかじめ決めていて、入籍してから1週間ほど入籍したことは隠して実家に住んでいた。入籍した時はとても浮ついた気持ちだったのだが、その2日後からは常に不安な気持ちでいっぱいになってしまって食事も喉を通らなかった。家族からも心配された。

私は20年間ずっと同じところに住んでいたのでここを離れてしまうんだなあと思うととても寂しかった。地元の夕方の風景。夕焼けの中を自転車の後ろに子どもを乗せてお母さんが一生懸命漕いでいる。ああ、私もやってもらったなあ。重いだろうになあ。お母さんは私を頑張って育ててくれてたんだなあ。母はヒステリーを起こしたり価値観を押し付けてきたり色々と問題はあったけどそれでも母なりに一生懸命育ててくれたんだなあ。それを裏切ってしまうんだなあ。悲しいなあ。なんでそんな風にしか出来ないんだろうなあ。そんなことをずっと考えてしまっていた。考えると涙が止まらなくなった。

家族は嫌なこともたくさんあるけれどやはり私は絶対的に嫌いにはなれない。それはそれで良いのではないかと思っている。なるべく敵同士にはなりたくない。両親には夫の良いところを認めてもらいたいし夫には両親の良いところを認めてもらいたいと思っている。甘い考えだろうか。でも私はそうなれるようにこれからも頑張っていく。