安藤まなのてきとー日記

22歳 発達障害の母の日記です

人と向き合うということ

最近、私は人生で初めて人と向き合うということをしているなあと思う。普通の人は普通に人と向き合って生きているのだろうけど、私は母親がよくヒステリーを起こすこともあり、回避性パーソナリティー障害のような状態になっている。要するに、相手が否定的な感情を表してきたり取り乱したりしているとそれに向き合うことをせずにめんどくさいと思って向き合うことを諦めてしまうということだ。普通の人は他人が泣いたり喚いたりしていると「どうしたの?」と声をかけたり解決策を見つけてあげようとしたりする。しかしヒステリーは対応してもどうにもならないため、そのような行動をするのを諦めて相手とは距離を置く。私は他人と関わる中で少しでもめんどくさい問題が発生すると、関係を一切断ち切って生きてきた。そして他人と真剣に向き合うことをしないまま今まで生きてきてしまった。

また、私はADHDの特徴で自分の感情を表現することもすごく苦手だ。幼稚園の頃くらいから先生に「泣いているだけじゃ何も伝わらないよ」と言われていた記憶がある。何か辛いことや我慢できないことがあって泣いているのだが、それを言語化することが極端に苦手で、説明することのないまま終わってしまう。周りの人からは変な子だと思われて終わってしまう。そんな感じだった。自分の気持ちを表現出来ないでいるとその内自分が何を感じているのかも分からなくなってしまう。感想とかを聞かれると途端に反応に困ってしまう。ずっとそんな感じで生きづらいなあと思いながら生きてきた。

結婚してからも夫の前でいきなり泣き出すことが何度かあった。自分の中では色々な感情が渦巻いた結果泣いてしまっているのだが、夫から感情は見えないのでいきなり泣き始めたと感じられてしまう。何で泣いているのか全く分からないため夫は反応に困ってしまう。そんなことが何度かあり、このままでは夫を困らせたまま終わってしまうと思い、なんとか自分の感情を捻り出さなくてはと思うようになった。今日も色々と辛いことが重なって泣き始めてしまったのだが、自分が何を辛いと思っているのか必死に考えた。頭の中でそれを言語化して、何度もシュミレーションした。そんなことをしたことは今まで一度もなく、他人に理解されなくてもいいや、変な子だと思われたら関係を断とうと思って生きてきた。それをしないのは夫と関係を切ることは絶対したくないし、大切に思っているからだと思う。そして拙くはあるけれどなんとか気持ちを表現した結果、夫に気持ちが伝わり、日々夫が何を考えたり感じたりしているのかも知ることができ、私の気持ちも落ち着いた。結婚して初めて他人の感情に真剣に向き合おうと思ったし、自分の感情とも真剣に向き合い始めることが出来た。これは私にとっては大きな成長ではないかなと思う。自分の感情と向き合うことも他人の感情と向き合うことも簡単ではないし、避けて通れるなら避けて通りたい道なのだと思う。実際私はずっと避けて通ってきてしまった。辛く、大変なことではあるけれど関係を保っていくためには必要なことだと思うし、大切な夫との関係を保つために頑張っていこうと思う。