安藤まなのてきとー日記

22歳 発達障害の母の日記です

産後うつだった私

昨日テレビを見ていたら、メイプル超合金の安藤なつさんが昨年結婚されていたことを知った。昨年はかなりテレビやネットニュースを見ていたはずの私がなんでそのことを知らないんだろうと不思議に思って調べてみたら、結婚された日がちょうど私が息子を出産した病院を退院する日だったことが分かり、それは知るわけないわと納得した。

あの時は精神的にも身体的にもかなり辛かった。実家にいて、テレビを見ているととても悲しい気持ちになった。テレビでは私が出産する前と後で当然のように毎週同じ番組を放送している。そんなテレビを見ていると、私は出産して生活が、もっと言えば人生が一変してしまったのに、私の周りでは以前と何の変わりもない時が流れているということが感じられて、すごくむなしい気持ちがした。自分だけ世界から取り残され、そこから一生抜け出せないような気持ちになっていた。私だけ実家という監獄に息子と共に閉じ込められてしまったような気持ちだった。そんなことが感じられてしまうテレビやTwitterを見るのがとても辛く、毎日開いていたTwitterは全く開けなくなってしまった。

あの時はこの気持ちが一生続いて、絶望的な気持ちをずっと抱えながら人生を歩まなければいけないのだと思っていたが、今思えばあれは完全なる産後うつだったのだなと思う。1日のほとんどの時間泣き続ける子どもの相手をし、1日に3時間くらいしか寝られない状況が続けば、誰だってそうなってしまってもおかしくないと思う。里帰り出産で、産後はしばらく実家にいたのだが、母親がパートに行ってしまうため昼間に実家に1人になってしまう日は、日中夫が育児を手伝いに来てくれた。夜になり、家族がみんな帰ってきた後に自分の家に帰ってしまう夫を見て、「夫は夜にちゃんと1日が終わって良いな。私はこれからまた長い戦いが始まってしまって眠ることすらままならないのに」と恨めしい気持ちになった。夫に不満を抱いたことは出産する前はほとんどなかったのに、そんな気持ちになってしまう私が少し恐ろしかった。

しかし、今は普通にテレビも笑って見ることが出来るし、Twitterも開くことができる。生活が変わってしまったことに何ら変わりはないけど、絶望的な気持ちにも、悲しい気持ちにも、むなしい気持ちにもならない。それに心から息子が可愛いと感じることが出来る。

安藤なつさんが結婚されたことを知ったのも、テレビのバラエティ番組だった。それを私は夜ご飯を食べながら、夫と夫に抱っこされた息子と見ていて、「おめでたいねー!」と自然に言うことが出来た。その時に、私の精神は通常に戻ったんだということが感じられて、本当に良かったと安心することが出来た。

産後うつになってしまったとしても、1日1日をなんとか、ギリギリの状態でも乗り越えていければ、いつかはまた出産する前のように笑えるようになって、子どもの成長を楽しみに生活することが出来るようになるのだと実感した。そんなことを産後うつの時の私に言っても絶対に信じてもらえないだろうけど。今は息子と夫と3人で生活するのが楽しい。産後は本当に色んなことがあったけど、常に隣で支えてくれた夫と、いつも可愛くて、日々成長を見せてくれる息子に感謝している。これからも息子の成長を楽しみながら生活していきたいと思う。